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【信じていること】

 

日本バプテスト同盟とは?
     

● 歴 史 ●
 わたしたちのグループは、1873年にアメリカン・バプテスト(「北部バプテスト」注)から派遣されたネーサン・ブラウンと

ジョナサン・ゴーブル両師夫妻の宣教によって生まれました。

同年に設立された、横浜第一浸礼教会(今日の日本バプテスト横浜教会)は、日本のプロテスタントでは2番目に古い教会です。

 

(続き)
1941年、当時の政府の方針によって、大多数のプロテスタントのグループが合同して「日本基督教団」を結成し、わたしたちの群れもそれに加わりました。

しかし、1958年、アメリカン・バプテスト系の諸教会の一部が立場の違いを理由に日本基督教団から離れ、それらの諸教会を中心として、「日本バプテスト同盟」が結成されました。

それ以後、アメリカン・バプテストとスウェーデン・バプテストの方々の支援を受けながら地道な伝道活動を続けており、

現在は全国各地に75の教会・伝道所があります。
 

 注)アメリカのバプテストのグループは、1845年に奴隷解放問題に対する立場の違いによって大きく北部バプテストと南部バプテストに分かれました。

北部バプテストという名称は正式には1907年から約40年間用いられ、今では「アメリカン・バプテスト」と称しています。

現在のアメリカにはこの他にもたくさんのバプテストのグループがあります。

● 特 徴 ●
 わたしたちはプロテスタントの教会ですので、基本的な信仰理解は他の多くのプロテスタントの諸教派と共通しています。
また、教派を超えた交わりである日本キリスト教協議会(NCC)に属しています。

 その上で、わたしたちの特徴をご紹介します。

○個人の意志を尊重します。
ですからバプテスマ(洗礼)は自覚的に信仰を告白した者に授け、幼児洗礼はいたしません。

○各個教会の自主性を重んじます。
大事なことがらは、それぞれの教会が最終的に決定する権利を持っています。
バプテスト同盟という組織は、ゆるやかな連合体であり、所属する教会や伝道所が互いに協力し支えあうことを目的としています。

○信徒は平等です。
牧師(伝道師)も信徒の一人であり、一般の信徒との間に上下関係はありません。

○民主的です。
各個教会においては、教会員が集まる教会総会が最高決議機関であり、牧師や役員は総会の決定に従って教会を運営します。
また、毎年、各個教会の代表が集まる同盟総会の協議によって、バプテスト同盟全体に関することを決めていきます。

 

 

以上のようなわたしたちの立場を簡潔に表明するものとして、2001年に「日本バプテスト同盟信仰宣言」(下記参照)を同盟総会で採択しました。


●協力団体●
アメリカン・バプテストの宣教師や日本人のバプテスト関係者によって基礎が築かれた幾つかの学校があり、
これらの学校はバプテスト同盟の「協力団体」として深いつながりを持っています。
主な協力団体は、尚絅学院(仙台)、彰栄保育福祉専門学校(東京)、捜真学院(横浜)、関東学院(横浜)、日ノ本学園(兵庫県)などです。


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日本バプテスト同盟
信仰宣言
(2001.7.21 日本バプテスト同盟 第44回総会)

 

わたしたちは、世界のバプテストの遺産や日本のバプテストの伝統を尊重しつつ「日本バプテスト同盟信仰宣言」を表明します。

わたしたちは、聖書を信仰と生活の唯一の基準とします。

聖書が証言している三位一体の神を信じます。この神の上に立ついかなる権威も認めません。

イエス・キリストはわたしたちの主です。
キリストは十字架の死と復活によって、わたしたちの罪を赦し、永遠の命にいたる道を開いてくださいました。

わたしたちは、教会を信仰によって新たに生まれた者の集まりと信じ、信徒の平等と良心の自由を大切にします。
そして、それぞれの教会の自主性を重んじながら互いの連帯を深めます。

バプテスマと聖餐を教会の礼典とし、信仰告白に基づく浸めのバプテスマを行ないます。

わたしたちは、神に創られた世界が正しく保たれるように努めます。

また、神の支配と正義の実現のために仕え、祈ります。

そして主が再び来られることを待ち望みつつ、みことばと聖霊の導きを求め、キリストに連なるすべての人々と共に、福音宣教に励みます。


〔付記〕
日本バプテスト同盟は、それぞれの教会の自主独立を尊重しつつ、連合体を形成しています。
したがって、この「信仰宣言」はその教会の自主性を制限するためのものではありません。

むしろ、それぞれの教会が主体的にこの「信仰宣言」を共有することによって、
日本バプテスト同盟がどのような立場に立ち何を目指しているのかを確認し合い、
互いの交わりが一層深められることを願うものです。



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日本バプテスト同盟
「戦争責任」に関する悔い改め
(1992年8月26日   日本バプテスト同盟第35回総会)

 

 私たちは1873年以来、バプテストの伝統的信仰を継承しつつ今日にいたる間、
1941年から10数年間、日本基督教団に所属していました。

この教団が結成された年、私たちの国家は第二次世界大戦に突入し、私たちはこの戦争に参加、協力しました。

さらに私たちの国家は、この教団が組織される以前からアジア諸国に対して侵略戦争を強行していました。

 

日本バプテスト同盟に属する私たちはこれらの戦争を想起する今、半世紀を越える長い間、
この戦争にかかわった私たちの罪から目をそらしてきた怠慢を悔い改め、その戦争責任を共有するものであることを告白いたします。

 

私たちは、かつて天皇を神とした国家の中で、イエス・キリストのみが主であることを正しくかつ十分に告白することをしませんでした。

そして私たちの国家のあやまった教えと政策に対して妥協し、へつらい、福音の真理をゆがめました。

 

私たちはまた、国家が推進した植民地支配や侵略戦争に加担、協力し、アジア諸国の人びとに対して独善的で傲慢でした。

さらに信仰を貫こうとする兄弟姉妹が迫害を受けた時、助けることをせず排除さえしました。
しかも、このような私たちの弱さが今も引き継がれていることにおそれを抱きます。

私たちは今、それらの罪を深い痛みをもって神に告白し悔い改めます。
そしてこのあやまちにより犠牲になった全ての人びとに許しを乞うものです。

 

今日、私たちの国家が再び危険な道を歩み始めている時、私たちは主から託された見張りの使命が私たちにあることを自覚します。

そして信仰と良心の自由をもって「世の光」「地の塩」として生きて行くことを決意いたします。

 

神はキリストによって私たちをご自分に和解させ、かつ和解の務めを私たちに授けてくださいました。
 

どうぞ主が私たちをあわれみ、世界宣教のわざに参与させてくださいますように。   
          

 

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